第14話

今回は、認知症の独居高齢者のケースです。加えて脊柱管狭窄症・葉酸欠乏症・高血圧性心不全という「多疾患併存(マルチモビディティ)」を生じています。第14話に関するクイズに挑戦してみましょう。

監修:徳田安春(臨床研修病院群 プロジェクト群星沖縄研修センター)

Q1  患者の社台さんは、「脊柱管狭窄症」による下肢症状を疑われていました。この疾患の症状が最も軽快しやすい体位は?

Q2  社台さんは、病歴・身体所見に加え、MRI画像で海馬の萎縮が認められ、「Alzheimer型認知症」と診断されました。この海馬の萎縮と最も関連が深い病理学的変化は?

Q3   「Alzheimer型認知症」の治療薬として、2023年にアミロイドβを標的とするモノクローナル抗体製剤レカネマブが承認されました。この薬剤の効果が最も大きいとされる年齢層と、認知機能レベルの組み合わせとして、最も適切なものは?

Q4  徳重医師は、社台さんの足のしびれの原因として、「葉酸欠乏症」があると指摘しました。葉酸欠乏が末梢神経障害を引き起こすメカニズムについて、最も適切な記述は?

Q5  社台さんの足のむくみは、高血圧による心臓への負担が原因である可能性が示唆されました。「高血圧性心不全」の初期に頻度の高い身体所見のうち、過剰心音として聴取されるのは?

回答内容の確認

  • 1
     患者の社台さんは、「脊柱管狭窄症」による下肢症状を疑われていました。この疾患の症状が最も軽快しやすい体位は?

  • 2
     社台さんは、病歴・身体所見に加え、MRI画像で海馬の萎縮が認められ、「Alzheimer型認知症」と診断されました。この海馬の萎縮と最も関連が深い病理学的変化は?

  • 3
      「Alzheimer型認知症」の治療薬として、2023年にアミロイドβを標的とするモノクローナル抗体製剤レカネマブが承認されました。この薬剤の効果が最も大きいとされる年齢層と、認知機能レベルの組み合わせとして、最も適切なものは?

  • 4
     徳重医師は、社台さんの足のしびれの原因として、「葉酸欠乏症」があると指摘しました。葉酸欠乏が末梢神経障害を引き起こすメカニズムについて、最も適切な記述は?

  • 5
     社台さんの足のむくみは、高血圧による心臓への負担が原因である可能性が示唆されました。「高血圧性心不全」の初期に頻度の高い身体所見のうち、過剰心音として聴取されるのは?